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香典の金額で偶数額・偶数枚数はいけない?タブーとマナーほか

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 香典の金額で偶数額・偶数枚はいけないのでしょうか?
香典の金額には1、3、5といった奇数がよく使われます。それでは2は偶数だから避けなければいけないのか(ダメなのか)というと、必ずしもダメだというわけではありません。ただ、避けたほうがよいという考え方の地域もありますので、心配なときには年配の人や周囲の人とよく相談して金額を決めましょう。
このページでは香典の金額について迷っているあなたのために、香典の金額で気をつけなければいけないタブーとマナーについて解説します。




1.香典の金額で偶数額・偶数枚数を避ける理由は?

・香典の金額 なぜ奇数が好まれる?

 

香典の金額には、一般的に1,3,5といった奇数がよく使われます。

なぜ偶数を避けるかというとさまざまな説がありますが、

(1)割り切れる数字を使うと「亡くなった人との縁が切れるから」

(2)割り切れる数字を使うと「故人とこの世との縁が切れるから」という説。さらには

(3)中国から伝わった陰陽道では「奇数は陽数」として伝わり、縁起が良い数字とされ日本人に好まれるようになった。ただし、9だけは読みが「苦」につながることから縁起が悪いとされ、香典や祝儀には使われないようになった」などの説もあります。
1,3,5といった奇数が香典だけでなく結婚式にも使われ、9が避けられる理由は(3)から来ているのかもしれませんね。
さて。それでは偶数はすべていけないのか(ダメなのか)というとそうではありません。次の項で具体的にご説明します。
 




2.2だけは偶数でも使える?(2千円、2万円)

・香典の金額 なぜ2だけは偶数でも使える?

 香典の金額を決める際には、偶数を避けるのが一般的ですが、なぜか2だけは使っても良いとされています。例えば2千円、2万円、20万円などの2がつく金額…これらはなぜOKなのでしょうか?

 香典の金額は故人(あるいは遺族)とのお付き合いやご縁の深さによって決まります。ふだんのお付き合いやお世話になった度合い、あるいは血縁・地縁などのご縁を考えたときに、例えば
「1,000円では少なすぎるけど、3,000円では多すぎる。2,000円出しておけば失礼にあたらないだろう」という程度のお付き合いや、
「10,000円では少なすぎるけど、30,000円も出すほどでもないお付き合い。20,000円で良いだろう」というお付き合いの程度は誰にでも心あたりがあるでしょう。

 さらに、「葬儀のあとの会食に出るか出ないかによって1万円をプラスして2万円」というように金額を決める方や、「夫婦でお世話になったから2万円」と考える方もおられるようです。
 こうしたことから、次第に2,000円、20,000円、200,000円は香典の金額として使っても良い金額となってきたようです。

ただ、香典の金額は明確に決められたものではなく、避けたほうがよいという考え方の地域もあり、気にする方もおられますので、心配なときには年配の人や周囲の人とよく相談して決めることをおすすめします。
 

3.香典の金額のタブーとマナー

香典の金額についてのタブーとマナーをまとめました。

3-1.香典の金額 タブーとされる金額は?

香典金額を決める際にタブーとされるのは、4・9がつく金額です。これらは、死・苦を連想させるためダメ、というのは良く知られていますね。
ほかの金額でダメな金額はあるのでしょうか?

(1)4・9がつく金額はダメ。

4は死を連想させるためNG、9は苦を連想させるためNGとされます。これらの数は「忌み数」(読み方=いみすう)と呼ばれます。

(2)端数がつく金額はNG

たとえば、奇数であっても11111円とか、3333円などの端数がつくのはNGです。
では硬貨が入らなければ良いかというと、そうではありません。11,000円、33,000円もやはりNGです。
香典の金額を決める際には「何千円、何万円、何十万円」などとキリ良く呼べる数字になるようにしましょう。




3-2.香典の金額 マナーは?

香典金額を決める際のマナーとしては以下のようなものがあります。

(1)基本は故人とのお付き合いの深さやご縁の深さで決める
故人(あるいは遺族)とのお付き合いの深さ、どれだけお世話になったのか、ご縁がどのくらい深いのか(血縁・地縁など)によって決めます。
目安となる香典金額の相場はこちら

(2)13万円などは使われない
使われやすい数字と、使われにくい数字があります。例えば職場でお金を出し合って香典を包む場合、人数の都合で13万円、17万円などになってしまう場合には、10万円または20万円になるようにする(あるいは、10万円と3万円の2グループに分ける)などの工夫をしましょう。
10万円を超えると、次は15万円(15万円もあまり使われない数字ではありますがNGではありません)、20万円、30万円、50万円となります。

(2)香典袋に金額を書く際には下記のような字を使う
香典袋には、中袋・中包みがあり、中身の金額がわかるように袋や包みに書きます。その際には、例えば一は二という文字に簡単に書き変えができてしまうため、以下のような文字を使います。
遺族が会葬礼状を出すときに困らないように、香典袋の中袋には住所氏名も書きます。

金額
アラビア数字
漢数字(★はおすすめの書き方)
普通の漢字
で書くと
大字・旧字で書くと
1,000円 千円 壱千円★ 壱阡円★ 壱仟円★
壱阡圓 壱仟圓
3,000円 三千円 参千円★ 参阡円★ 参仟円★
参阡圓 参仟圓
5,000円 五千円★ 伍阡円★ 伍仟円★
伍阡圓 伍仟圓
10,000円 一万円 壱萬円★ 壱萬圓★
20,000円 二万円 弐萬円★ 弐萬圓★
30,000円 三万円 参萬円★ 参萬圓★
50,000円 五万円★ 伍萬円★ 伍萬圓★
100,000円 十万円 壱拾萬円★ 壱拾萬圓★

[参考ページ]
※ 香典の書き方>>>
※ 香典袋の種類>>>
※ 香典の金額 相場>>>
※ 香典の金額 相場(祖父・祖母)>>>
※ 香典の金額 相場(兄弟姉妹、兄弟姉妹の義父義母)>>>
※ 香典の金額 相場(友人)>>>
※ 香典の金額 相場(友人の親)>>>
※ 香典の金額 相場(上司、同僚、部下本人、その親・祖父母)>>>
香典返し(ご香典のお礼とお返し)>>>
※ 香典返しを辞退したいとき>>>
※ 職場、会社の香典返し>>>

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